番号 | 発表時期 | タイトル | 内容 |
1 | 1992年 10月号 |
社会主義の 焼け跡から |
大量失業、インフラ再建のための費用、そして秘密警察(シュタージ)の文書が明らかにする社会主義時代の裏切りと悪意。統一後のドイツ市民が直面する厳しい現実を、豊富な現地取材で伝える。 |
2 | 1993年 5月号 |
激化するネオナチ | 1992年に極右勢力が引き起こした暴力事件は、2285件にのぼった。3年間で22倍の増加である。こうした動きに対して、ドイツ市民や企業は光の鎖によるデモンストレーション、新聞広告やポスターによって、抗議する。93年のヘッセンの地方自治体選挙では、極右政党「共和党」が8・3%の得票率を記録した。右からの挑戦に対して、ドイツの民主主義勢力はどう対抗しようとしていくのか。 |
3 | 1995年 10月号 |
企業を襲う 環境問題 |
1995年、ロイヤル・ダッチ・シェル社の海上石油タンク「ブレント・スパー」の海中投棄計画は、環境意識の高いドイツでボイコットを引き起こした。シェルのドイツでの売上高は大幅に下落したため、同社は計画を断念した。この事件は、企業が市民の環境意識を過小評価し、環境問題で判断を誤った場合、いかに重大な結果を招くかを、白日の下にさらした。ヨーロッパでの環境問題は、米国のPL問題並みに、企業にとって重大な脅威となりかねない要素なのである。 |